押え防水
◆立上り保護押え層の処置
押さえ層が堅固で水切り状態が良く、改修防水層の納まりが良好な場合は、撤去しない場合もあります。また、モルタル付送りなどして下地造りをし、改修防水層を笠木天端で納める方法もあります。
◆下地調整の検討(笠木を含む)
改修防水施工に支障のある押さえ層の風化面などには、ポリマーセメント系のサブコートを塗布します。また、下地欠損部の補修や、既存防水層を部分撤去した場合のレベル調整には、ポリマーセメント系のショーテック#200の使用が便利です。
◆伸縮目地の措置
伸縮目地には次のような方法があります。改修工法・用途により考慮します。
- 目地材をできるだけ撤去し、マルエス目地キャップを嵌め込みます。
- 目地材を撤去し、バックアップ材をつめ、シール材を充填します。
◆ドレン廻りの措置
押さえ層に多量の水分を含むときドレン廻りをはつり取ると、水分がドレン廻りに流れ出て施工が困難になる場合があります。その対策としては、既存の押さえ層と防水層を残し二重ドレン排水方式を採用し、マスエス鉛ドレンを使用します。ただし、鉛ドレンがなじみ良く納まるように下地造りをしておきます。
◆脱気工法の採用
備考
- 図のようにステンレスベントとパラベントを併用できますが、個々に使用することももちろん可能です。
- ステンレスベントは50〜100m2あたり1箇所設置します。
- パラベントは約10m間隔あたり1箇所設置します。
- ステンレスパラベントは目地の交差部(水上)